活動成果報告
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IR実践に向けた数量データ分析に関する勉強会

日時:平成25年5月9日(木)13:00~16:30
会場:神戸大学 六甲台キャンパス 百年記念館会議室A
参加者:21名
IR勉強会実施報告書(PDF:1.00MB)]

13:00-13:30 趣旨説明・自己紹介
・大学ポートレート(仮称)の本格運用が予定されるなど、数量データを用いた分析を 大学マネジメントに活かすことができるプラットフォームの整備が進んでいます。 そのような中で、平成25年3月に独立行政法人大学評価・学位授与機構から 学校基本調査のデータが公表されました。これらのデータを素材に、 勉強会を開催させていただきました。
 本勉強会では、評価の高度化、効率化やIR実践に向けた数量データ分析に向けて、 参加者の皆様と学校基本調査のデータをどのように活用することができるのか、 その活用可能性について討論を行いました。
 まずは、自己紹介を行い、その上で、大学基本情報についての 説明を浅野(神戸大)が行いました。
実施概要(PDF:178KB)]  [参加動機と問題意識(PDF:177KB)]
学校基本情報について(PDF:422KB)]

大学ポートレート(仮称)準備委員会のサイト  http://portal.niad.ac.jp/ptrt/table.html

13:30-14:35 議論1 入口および在学生に関するデータ
・学生数、教員数など、主として入口、規模に関するのデータの活用可能性について、検討を行った。

データ1-1:学生数
データ1-2:教員数(本務者)
データ1-3:職員数
データ1-4:入学状況(入学志願者数、入学者数)
データ1-5:学科別学生数

 実際にデータを活用するには、このようなやり方があるのではないか、 等の議論を行ない「データ活用例」を例示した。
 使い勝手の良いデータもあるが、データの分類に難があり、比較が困難な データもあった。(もっとも、例えば、工学部同士を比較するというケースで、 ディシプリン構成が大きく異なる工学部同士の比較にどの程度意味があるのか、 という疑問はある。)

議論1の経過と結果(PDF:216KB)]



14:45-15:50 討論2
・議論2では、主として出口に関するデータの活用可能性について検討を行った。

データ2-1:状況別卒業者数(進学、就職等)
データ2-2:職業別就職者数・産業別就職者数

 これらのデータの活用可能性について議論を行い、分析を行う上での作業仮説や作業時の留意点、 データから見えてきたことなどをまとめた。
 分析の目的がはっきりしないと、データは何も語ってくれない。知りたいこと、 調べたいことがあれば、データは多くのことを語ってくれる、ような気がした。

議論2の経過と結果(PDF:181KB)]



15:50-16:30 まとめ
全員で大学基本情報の活用可能性について議論を行った。議論の概要は以下のとおりである。
・大学基本情報では、ざっくりと自分の大学の情況を知ることができる。どこからかの分析のリクエストがあった場合でも、  自主的に課題や特色を探っている場合でも大学基本情報は活用できる。日頃、漠然と感じている何かを数値として示す ことではっきりさせていく作業でもある。しかしながら、表示されているデータ項目間の演算で単純に終わる場合は、 おそらく少ないだろう。
 様々なリサーチの「とっかかり」を得たり、「あたり」をつけるために大学基本情報をみていくのは有効だろう。 そこから独自に掘り下げて行くセンスと行動力がIR担当者には求められるのかもしれない。

まとめの議論の経過と結果(PDF:255KB)] [報告書作成時のまとめ(PDF:112KB)]


○参加者の意見(一部)
・人数的にはこのくらいの人数で良いと思うが、議論するときには(今回は隣の方と話す感じにしたが)グループディスカッションにしたほうがよいと思った。
・IRを名乗る組織がなくとも,事実上,IRと言える取組や業務を実際に進めておられる大学は案外多いことが分かった。
・今はまだ,IRの統一的な定義付けは確立しているとは言えない状況ではあるが,大学間で,IRとはどういうものかという共通認識は醸成されつつあるのではと思った。


○PDF版報告書のダウンロード
今回の勉強会の成果はこちらからPDF版としてダウンロードいただけます。
IR勉強会実施報告書(PDF:1.00MB)]

◆ この勉強会の開催には、平成24年度科学研究費補助金(学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))) 「IRマインドを涵養する評価人材の育成プログラムの構築に関する研究」(課題番号:24530988、研究代表者:嶌田敏行)を用いました。

○ 当日のスタッフ
浅野 茂*(神戸大学 企画評価室)、大野 賢一*(鳥取大学 大学評価室)、佐々木 基充(神戸大学 企画部企画課)、 嶌田 敏行*(茨城大学 評価室)、藤井 都百(名古屋大学 評価企画室)、藤原 将人(立命館大学 教学部学事課)、難波 輝吉*(名城大学 薬学部・薬学研究科事務室)


この分科会の実施、成果のとりまとめ、報告書作成にあたり、参加された14名すべての方に感謝申し上げます。
また、会場を提供いただいた神戸大学にも記して謝意を示します。
[*は大学評価コンソーシアム幹事]


大学評価コンソーシアム [ H27.11.18更新]
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