情報誌「大学評価とIR」 第13号   ISSN 2435-8959
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令和4年(2022年)4月27日発行

一冊ダウンロード ] (PDF:3.16MB)

表紙:有明工業高等専門学校

■ コンテンツ

[事例報告] R3.11.30掲載
研究IRにおける科研費分析の効率化を目指したWebアプリケーションの開発 (PDF:518KB)

 久保 琢也(横浜国立大学 研究推進機構)
 平井 克之(新潟大学 研究企画室)

概要: 研究IRの課題としては、限られたマンパワーにおいて数多くの調査分析が求められることが挙げられる。このような課題はPythonやRといったプログラミング言語を活用することにより解決することも可能であるが、個人のスキルに依存しない環境の構築も重要である。このような背景のもと、本稿では科研費の分析機能を有したWebアプリケーション開発の取り組みを報告する。
キーワード:研究IR、Webアプリケーション、科研費、PHP、R
※引用文献著者順修正(R3.12.2 12:12) 発行月・号数修正(同 14:59)


[事例報告] R4.2.3掲載
データプレパレーションツール・RPAツールを利用した
大学におけるデータ処理業務の可視化及び自動化
― 財務会計業務における期末決算作業の可視化・自動化の試み ―
(PDF:1.48MB)

 山本 亮(ヴェルク株式会社)
 津久井 浩太郎(ヴェルク株式会社)
 和嶋 雄一郎(大阪大学 高等教育・入試研究開発センター)

概要:大学におけるデータ処理業務においては、データ処理・分析に関する従来の業務における人的・時間的コストやデータ処理業務の整理が問題となっている。本報告では、データプレパレーションツールとRPA(Robotic Process Automation)ツールを利用し、財務会計業務における期末決算作業の可視化・自動化を行った。その結果、従来10時間以上の時間を費やしていた作業を約1分まで短縮することができた。これによって、データプレパレーションツール・RPAツールを活用することで、大学のデータ処理業務を抜本的に効率化できる可能性が示唆された。
キーワード:データ処理業務自動化、業務可視化、データプレパレーションツール、RPA(Robotic Process Automation)ツール、財務会計業務


[事例報告] R4.2.16掲載
科学研究費基盤研究 (A・B・C) 受給前後の発表論文数の変化 (PDF:560KB)

 岩田 博夫(京都大学 COI拠点研究推進機構 機構戦略支援統括部門)

概要:科学研究費受給前後の課題代表者の発表論文数の増減を調べ、科学研究費の交付により研究が促進され、その成果が学術論文として結実したかを調べた。具体的には2014年度交付開始の基盤研究(A), (B), (C)の課題代表者各400~500名の2008~2020年の毎年発表された論文数を調べ、科学研究費受給後に発表論文数が増えたか否かを基盤研究(A), (B), (C)の種目別、所属機関別、研究分野別に整理した。内閣府が進めているe-CSTIの調査結果によると、科学研究費を主たる財源とする研究者は研究費1000万円当たり5.653報の論文を生産するとされているが、いずれの切り口においても科学研究費受給後に、特段の論文数の増加は見られなかった。特にシニアな課題代表者が多い基盤A においては、科学研究費受給開始年である2014年以降に発表論文数が減少していた。
キーワード:科学研究費基盤研究(A), (B), (C)、論文生産性,論文数、年次変化


[事例報告] R4.4.26掲載
科学研究費受給の連続性 (PDF:785KB)

 岩田 博夫(元京都大学 COI拠点研究推進機構 機構戦略支援統括部門)

概要:2021年度に採択された科学研究費基盤研究(A, B, C)の課題からそれぞれ約100課題を選び、それらの課題代表者の過去21年間の科学研究費の採択状況を調べた。重複申請可能な種目があることもあり、課題代表者として科学研究費を獲得した合計受給年数は、受給可能年数の約80%であった。また、基盤研究(A, B, C)の課題代表者の獲得科学研究費額は、年平均にしてそれぞれ約976、432、70万円/年であった。研究・教育にとっては空白年のない継続的で定常的な研究費の獲得が重要である。今回の調査結果は、基盤研究の課題代表者はあまり空白年なく継続的に科学研究費の獲得を実現していた。
キーワード:科学研究費、基盤研究(A, B, C)、課題代表者、受給、継続的


※原稿区分の別なく、受理順もしくは原稿完成順掲載となっております。従いまして、 掲載時点で書誌情報が確定します。


■ 記事
編集者、編集後記など(PDF:121KB)



■ 確定書誌情報
久保琢也・平井克之(2021)「研究IRにおける科研費分析の効率化を目指したWebアプリケーションの開発」,情報誌『大学評価とIR』,第13号,3-12.
山本亮・津久井浩太郎・和嶋雄一郎(2022)「データプレパレーションツール・RPAツールを利用した大学におけるデータ処理業務の可視化及び自動化― 財務会計業務における期末決算作業の可視化・自動化の試み ―」,情報誌『大学評価とIR』,第13号,13-24.
岩田博夫(2022)「科学研究費基盤研究 (A・B・C) 受給前後の発表論文数の変化」,情報誌『大学評価とIR』,第13号,25-35.
岩田博夫(2022)「科学研究費受給の連続性」,情報誌『大学評価とIR』,第13号,36-44.

  • 情報誌「大学評価とIR」に掲載された事例報告等は、約105,000回ダウンロード(1本あたり約2,500回)されております[R2.11.24]。
  • 現在、投稿の受付は「事例報告」のみとし、「論説」については引き続き、受付を休止しています。

  • ○投稿および問い合わせは、下記までお願いします。

    情報誌「大学評価とIR」暫定編集部
    メール:jirue@ml.ibaraki.ac.jp
    (担当:嶌田[茨城大学]、大野[鳥取大学])
    ※暫定編集部については、こちらをご覧ください



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